〈ハサミポーセリン〉は、波佐見焼の老舗商社である「西海陶器」と、L.A.を拠点に活躍するデザイナー篠本拓宏のコラボレーションから生まれたテーブルウェアブランド。アメリカでリリース後、2011年に日本での販売がスタートしました。装飾がなく直線と曲線だけでつくられたシンプルを極めた食器は、漆器や重箱といった日本の伝統的な日用品にインスパイアされ、日本はもちろん、世界にもその魅力を届けています。
■触れたときの心地よさ
〈ハサミポーセリン〉は、器が手や口に触れたときの「心地よさ」が魅力。通常の磁器より優しい感触でありながら、陶器に比べて引き締まったシャープさがあり、ざらつきのある手触りも特徴。独特の素材感によってもたらされるマットな風合いと色彩は、どんな食材と合わせても違和感がなく、フードやドリンクを引き立ててくれます。
使い込むほどに手になじむ、波佐見焼ならではの表情の変化も楽しみながら、長く愛用したくなる器です。
■必然的なかたち
潔くすっきりとした直線と、意味のある曲線のみで構成されている〈ハサミポーセリン〉のデザインは、いくつもの器が重なり合い、フォルムがリピートすることで、よりいっそう美しい調和を生み出します。
マグカップ、ボウル、トレイなど それぞれのアイテムが共通の直径でデザインされているため、日本のお重のようにサイズを重ねて収納できるところも魅力。「日常の器」としてお使いいただけるよう、デザインだけでなく 多機能性も備わっています。
日本有数の窯業の盛んな地、長崎県波佐見町。この地で約400年前の江戸時代につくられはじめた波佐見焼は、早くから量産体制が整えられ、日用の食器としての確かな質と価格を実現したことで知られています。こうして脈々と受け継がれてきた伝統を、現代のコンセプトで革新するテーブルウェアとして、篠本拓宏(tortoise)のディレクションにより〈ハサミポーセリン〉は生まれました。